乳腺炎のケアでやってはいけないこと
こんにちは!
産後専門で出張助産師をしています今川です。
乳腺炎でやってしまいがちなNG ケアをお伝えします。
乳腺炎は乳腺に乳汁が溜まってしまって、その後に起こる乳腺の炎症ですが、
程度はさまざまです。
重いものから軽いものまであるわよ
・発熱の程度
・倦怠感・頭痛・吐き気などの全身症状の程度
・しこりや赤くなっている部分の範囲
・赤みの強さ
・排乳した乳汁の色や性状
などの情報から判断していきます。
ケアをする時に気を付けていることは、とにかく溜まっている乳汁を優しく排乳させること。
触れたからと言って魔法のように炎症を鎮めることはできませんが、
溜まっている腺を見極めて、そこから優しく排乳させることで、
持続的に溜まっていることが炎症の原因なので、結果的に炎症を治めることができます。
特に大切なポイントが優しく排乳
ということです。
その際に、妨げになる間違ったケアがありますので
お伝えしますね。
赤く痛い部分をしごいて飲ませる
インターネットで、乳腺炎の時の対処を調べると吸わせる時に、乳頭に向かってしこりの部分をしごくように圧迫すると良いということが書いてあるものもあります。
痛くても我慢して、それをした方が良くなる気がするんですよね。
なので、ひどい人だと青あざができてしまっている人がいます><
乳房が内出血のようになっている痛々しい方もおられます。
ですが、
これは実はよくありません・・。
イメージしてみてください。
傷口があって感染などを起こして炎症しているところがあるとします。
そこをゴシゴシと刺激したら、どうなると思いますか?
余計に腫れてきそうじゃないですか??
マジで痛いから勘弁してちょうだい!
炎症しているところは、局所的に安静にすることが大切ですよね。
なので、優しくさせる手技でないと余計に炎症を強めていたりすることになりかねません。
ご自身でゴリゴリ授乳中にしごいてしまう他にも
家族(夫や実母など)に自分では痛くてできないのでやってもらったとのことでなかなか腫れが引かない状態になることもあります、
また、時には助産師のケアでも乱暴なマッサージを受けると、炎症が強くケアが施せない状態でしばらく抗生剤の内服で炎症を治るのを待ってから、改めてケアをする・・
というように長くかかってしまうケースもあります。
ですので、痛くしないと治らない
は間違った概念ですので気を付けてほしいなと思います!
冷やしすぎる
冷やすという対処法もネットで調べれば出てきますよね。
しかし、感染性の乳腺炎だと
高熱が出る前に悪寒でブルブル震えてしまうので、冷やすというのはとても不快だと思います。
冷やすことで直接炎症を抑えることはないので、
熱が上がりきり、局所の熱感も強い場合気持ちがいい程度に冷やすのがおすすめです。
なので、寒いのに無理して冷やす必要はないし、
冷やしすぎも注意なので、冷やして気持ちいい場合はソフトに冷やしてくださいね。
炎症は悪化してしまうと危ないので、
熱が出て、おっぱいの一部が赤くなって、痛みがあって、だるさや頭痛など症状がみられる場合は
早めにご相談ください^^
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