母乳で赤ちゃんが太る?原因と対処法【スッキリ】
こんにちは!
産後専門の助産師の今川涼子です。
今日は、完全母乳で体重が増えすぎてしまったという悩みの方むけの記事を書いていきます。
生まれてから、完母の場合は、
回数も量も特に気にする事なく「欲しがるだけあげましょう」という情報を頼りに母乳育児が始まりますよね。
最初に得た情報である「欲しがるだけ欲しがる分あげましょう」とものをアップデートできないまま
「いったいいつまで?」と不安や疑問を抱きながらやっていることもあるかと思います。
一般的に母乳育児は体重の増え方が緩やかなイメージですが、
分泌がとても多いママ、そして赤ちゃんの飲み方がグイグイパワフル系という掛け合わせの場合、平均以上に増えてしまうこともあります。
「この子は将来肥満になるの?><・・」と不安になってきたり、
母乳は欲しがるだけ・・の情報を頼りに泣くたびにあげているけれど
吸いたい分だけ吸わせていたらどんどん大きくなってくるんですけど。って、
やっぱり不安になってきますよね。
色々な原因を探索してネットを検索すると、やはり食べ物関係の情報が出てきます。
中には、看護師さんに「食べたものがそのままカロリーになるから太る」と言われたとかなんとか・・、全く真実と違う情報が出てきてしまうのも恐ろしいことです><
本当にひどい・・・。(ちなみに、母乳のカロリーは成乳で0.7Kcal/mlくらいです。1Lで700Kcal!!)
間違った情報を入れることで、「私の食べ物が悪いんだわ!私が赤ちゃんにとってよくないことをしてしまっているなんて><」
と悩みを作ってしまうことになります。
本当に、そんな要らぬ悩みを払拭してもらいたいです!
ということで、本日は完母で赤ちゃんの体重の増え方が多くて悩んでいる方に向けて、記事を書いていきます!!
では早速、みていきましょう!
目次
この流れでいきましょう!
私は、産後を専門にして開業して助産師をしているので、母乳のことは勉強していますが、助産師や看護師と言ってもみんな同じ知識ではないのです。
なぜなら私自信がそうでしたから。
母乳のことはもちろん、もっというとみなさんが出産して退院されてからどんなことで悩むのか、どんな日々が待っているかなんて1mmも想像しきれてなかったというのが本当のところ。全くの無知でした。
今は母乳専門と掲げて開業をし、日々色々な事例や相談と向き合っているのでこうして記事にすることもできるようになりました。
1.赤ちゃんの体重がなぜ増えすぎるのか?
では、まず考えられる原因から見ていきましょう。
「欲しがるだけあげる」とは?
「母乳って欲しがるだけあげる」と、その情報を最初に手渡されたきり・・一体いつまで?状態になってしまいますよね。
そもそも、欲しがるだけと言っても欲しがるサイン、欲しがるタイミングがよくわからないという場合、
「泣いた」=「お腹すいた」という認識で新生児の頃から続けている方も見えると思います。
赤ちゃんは、毎日毎日刺激を受けて、身体だけでなく社会性や情緒も発達させています。
「泣き」にも色々な種類に複雑化してきます。
なので、欲しがるだけあげるということを「泣いたらあげる」とは同じではないということを知っておかなければと思います。
体重が成長曲線を飛び出してしまうくらい増えている場合だと、明らかに母乳はしっかり足りているという証明なので、泣きの原因は他にあるのかもしれません。
新生児と言っても「快」と「不快」が初めから立派にキャッチができて「不快」の時に泣いて知らせてくれるわけですが、
「不快」もお腹すいただけではなく、色々あるのです。
こちらは過去の参考記事
なので、泣いたらおっぱいなのか?という原因探索のための情報として
●前回からの授乳間隔
●前回授乳のスッキリ感
●前回授乳の赤ちゃんの集中度
など他の情報も複合的に判断することが大切。
頻回授乳することによって、赤ちゃんの摂取するカロリーが多口なってしまうのはいうまでもなく、母親のおっぱいもどんどん増えていく一方なので、さらにごくごく飲んで、さらに母乳が作られて・・さらに赤ちゃんの身になるというループになるということです。
口封じにならないように
オッパイを差し出されると、思わず飲んでしまうのが赤ちゃんの性。(可愛い♡)
でグズってくると、まだお腹すいてないんじゃ?と一瞬思っても、
飲んでくれるし、静かになるしいっか♡ということもあるかもしれません。(気持ちは痛いほどわかる・・・)
しかし、これが口封じ授乳となり得ます。
自分の余裕のある時は根気よく付き合ってあげる時間を作ること(これかくと、かなり綺麗事みたいでなんだかなぁ。。だけど・・)
明らかにお腹すいている条件は揃ってないよね?という時は違う原因を探索していく方が良いと思います。
夜中の頻回授乳
夜中の授乳っていつまで?
これも浮かびやすい疑問の一つ。
夜の授乳なんて、本当にみんなまちまちなので、人と比べられないということ。
で、体重によっては夜の授乳がまだまだ必要な子もいるし、
よく増えているような子で早い子は2ヶ月くらいから朝まで寝るんです〜という子もまぁまぁいます。
私が、最近相談を受けた方は昼間は、4時間ほど空くけれど夜は多い時で1・2時間で泣いてくると。
それで、添い乳で頻回にして凌いでいるということでしたが、
この方の場合は、増えすぎた原因は、明らかにその夜間授乳かなと。
ここを少し減らすようコントロールすると、もうちっと正常な曲線に近付いてくると思いますよ^^とお伝えしました。
2.おっぱいだけで、赤ちゃんの体重が増えすぎる時の対処法
では次に対処法です。
コミュニケーションをとる時間を
赤ちゃんとの手遊びって言っても、1分で終了しちゃうし、なんせ遊びで間がもたないですよね〜><
今は、特にコロナの感染予防でお出かけも限られてくるとなると、じっくり二人で向き合うのもきつくなってきますよね。
でも、成長するに従ってどんどんかまってちゃん「私を見てみてみてーーーー!!」のオンパレード。
ちゃんとした遊びをしなくても、意識を向けてあげるだけでもいいと思います。
ハイハイし始めて、好奇心や興味がどんどんでてくようになります。
すると、色々なものを触ったり、口に入れたりするようになるのが成長の中で必要な動きで自然な流れなんだけど、今のご時世「だめ!!汚いよ(感染するよ!)」と言ってしまいたくなりますよね、
母親のストレスも半端ない状態だと思います。
なので清潔な環境で、とことん、自分の好きなだけ触ったりなめたりできるような空間を作ってあげるのも満たしてあげる一つかもしれません。
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添い乳のやめ時について
添い乳って楽ですよね〜〜。
私も大好きでした。
賛否両論あるこの添い乳ですが、「今までのやり方がまずかった・・・」なんて、何も後悔することはないと思っています。
やり方を変えていく時期がきたというだけのこと。
新生児期は、日替わりで昼夜逆転したり、おっぱいもまとめて飲んでくれなかったり、体もまだ産褥期で辛いという条件が揃いやすいので、こういう時にこそ活躍するのが「添い乳」
で、やはり添い乳すると壁にぶち当たる瞬間がやってくるんですね。
今回の例で言うと体重が増えすぎてしまう、という壁。です。
でも、こう悩みが出てきた時は、今までのやり方を否定・後悔するんじゃなくて、じゃ、ここらでやり方を変えてみよう!でそれでいいのです。
例えば、
- 夜の添い乳をやめて、一度一度ずつ座って授乳。
- 3時間は感覚をあけると決める
- 20分以上吸っていたら切り上げる。(寝付く時に吸いながら寝ると、眠りの浅くなる度に「はっ!!パイが無い!」ということでまた起きてしまう)
これらの策を講じてみてください!
3.寝返りなどの発達が遅いのは、
これも、体重が増えすぎてしまった赤ちゃんあるあるで、これもまた一つ悩みが増えてしまいますよね。
傾向的に身軽な子はサクサクっと粗大運動(寝返り、寝返りがえり、つかまり立ち、)習得していくことが多いし、体重が大きめなこはゆっくりということがやはりあります。
どの時期に必ずできなければ・・というよりも、一つ一つを順番に習得し、その動きを繰り返しながら進化していくことが大切なので、
寝返りしなくても、上向きながらもキックが増えてきた、とか体幹手足を元気に動かしているとか、動くおもちゃに興味を持ち出したなど進化がみられたらそんなに心配しなくてもいいのかなと思います。
が、次の動きの習得を阻止する要因になるとダメなので、体重の増えすぎの場合はできる範囲でコントロールしてあげた方が、母子どちらにとっても健全じゃないかと私は思っています。
あと、寝返りもお座りもつかまり立ちも早ければいいというわけれはないので!そこだけは覚えていて欲しいです^^
焦って、まだ自分からお座りできないのに座らせたり、まだ立ち上がろうとしていないのに歩行器で歩かせたり・・・は
まだ追っ付いていない筋力に負担をかけてしまうのでNGです。
▶︎赤ちゃんがお座りしないと焦ってやってはいけないこと【重要】
ちょっと長くなってしましましたが、是非参考にしていたただけると嬉しいです^^
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