連携を大切に。母乳のトラブル時の対応
こんにちは!
産後専門で出張助産師をしています今川です。
当たる風が肌寒く感じるようになって来ましたね・・。
冷え性の私としては、ちょい憂鬱です。
さて、9月の母乳ケアは産院から助産院(うち)、そして乳腺外科へと連携したケースや、助産院(うち)→小児歯科→助産院(うち)でフォローを続けたケースなど他職種(医師や病院助産師、歯科医師など)と連携した事例がおおかった1ヶ月でした。
長期にわたるサポートになりましたが、
他の職種の介入が必要なときはお願いをしたり、
母や赤ちゃんの頑張りもあり
母乳育児につなげることができるようになりました。
色々な人の力が合わさって良い方向に進めていけて本当にホッとしています^^
出産直後から、直母を阻む色々な問題。
原因も様々で
大きいものから小さいものまで色々あります。
なので、私たち地域助産師は何が母乳育児を阻んでいるのかを見極め、それに合ったケアや指導をすることは大前提で、
時には他職種への連携をする
そんな役割としてとっても重要だと思っています。
出産後の母乳育児を阻むもの
みなさん、「まさか、母乳で自分が苦労するなんて思わなかった・・😭」
と口を揃えて言います。
そうなんですよね。
母乳は人間に備わった機能なんだから、大概大丈夫だよね
と思うものです。
ところが、出産直後には様々な理由で直接吸わすことが難しい場合があります。
・産んだ後の体の変化でおっぱいが硬くなり乳首が伸びずうまく吸わせられない
・乳首が大きく赤ちゃんの口に入らない
・浅い飲み方ですぐに乳首が切れて痛くて吸わせられない
・赤ちゃんの舌の動きが悪く吸い付けない(舌の裏の筋や、上唇小帯という上の歯茎から上唇につながる筋が原因のことも)
・心地よい姿勢が取れずうまくいかない(赤ちゃんがバタバタする、赤ちゃんの反りが強い、母の体がガチガチ、ポジションが悪く浅い飲み方になる)
「わたしのおっぱいが出ないから吸わないんだ」
「私のおっぱいが赤ちゃんは嫌いなんだ」
と思ってしまって落ち込んでしまう方もいるのですが、
こういった原因があるのです。
その原因を見極めると対処法が見えてきます。
原因を見極めるためにどこに頼ったらいいの?
入院中に見てもらって対処法がわかるのが一番いいと思います。
が、退院後だと困ってしまいますよね。
上記の四角の中のような時は、まず助産院で母乳支援を行っている所が第一選択でいいと思います。
母乳ケアを専門にやっている助産院は、母乳支援の経験と知識が全然違うからです。
正直、助産学科で勉強する母乳育児の内容はとても浅いのです・・
追い知識➕経験がないと対応できない分野かなと思います。
開業して7年目。それでも日々、今までのパターンと照らし合わせても例がないケースが稀に出て来てしまうくらいです。
おっぱいの炎症に注意!
乳腺炎を出産直後のまだ入院中に発症する人は稀です。
明かに、おっぱいはひどく炎症状態なのにそのまま退院し、
炎症が強くなっているままどこで見てもらったらいいか途方に暮れてしまう方も見えます。
入院中にマッサージを受けたし大丈夫だよねと、体のだるさと、おっぱいの痛みを抱えたまま1週間以上過ごされてからの当院以来の方も見えました。
炎症は拗らせると危ないです。
おっぱいの一部が赤く、痛みがあって、全身の倦怠感や頭痛がある場合は助産院のケアを受けられてくださいね!
ケアだけではなく、飲み方の指導も原因になっている場合があるのでとても大切です。
赤ちゃん側の原因の場合
舌の動きが悪い、反りが強くバタバタする、哺乳反射が乏しい、
などは赤ちゃんの抱っこの仕方からお伝えしています。
日々の赤ちゃんの抱っこは、これらの原因の対処にとても重要だからです。
訪問させていただく時間は1時間〜1時間半ほど。
それ以外の時間に赤ちゃんをどう抱っこして、どう授乳しているかが本当に重要です。
母自身も、自分ができることが明確にわかることでスッキリされます^^
そして
1週間後に再び訪問させていただくと、赤ちゃんの姿勢も動きもの見方も激変しているから、
改めて抱っこを伝える大切さを実感するのです。
乳房のケア・授乳指導・そして赤ちゃんの抱っこの仕方や寝かし方
必要な情報をお相手に合わせて提供しています。
特に母乳育児の確立には対応は早めの方がいいので、
授乳がうまくいかない><という方は、諦める前に一度ご相談いただけると幸いです。
講座・イベント情報、レッスンのご案内の配信や、母乳ケアのご予約にもご利用いただけます。
※LINEでのご相談はご遠慮ください。
お返事が遅れる場合がございますので
お急ぎの場合はLINEからご連絡ください。