産後の孤独はいつまで?【仲間と助産師とつながろう】

産後の孤独感いつまで

産後の孤独感はいつまで?

赤ちゃんはこんなに可愛いのに・・と、ネガティブな感情を抱く自分を責めてしまう方も多いと思います。

 

また、

「私だけが、こんな思いしているのでは?」

と周りは何不自由なく育児を楽しんでいるように見えるが故に孤独感が深まったり、

育児に自信が持てない、思いを吐露できる場がないという声も

助産師訪問でたくさん聞きます。

 

ゴールの見えないのは辛いですよね。

こんな疑問に対し今日は記事を書いていきます。

 

産後の孤独感の正体が明確にわかり、いつになったら終わりかが分かり、今できる対応策も提示していますので、

是非最後までお読みくださいね。

 

 

✓もくじ

 

この記事を書いている私は、

2人の子供を2歳差で産み、産後専門の助産院を開業して地域で産後支援の仕事をしております。

私自身、産後の実態を母となって初めて知りました。(助産師としてはお恥ずかしいことに知らなかったのです・・)

 

出産時は病院勤務でしたので、産後の知識はとても乏しく、助産師といえども、実家から離れた自宅での赤ちゃんとの生活はとても不安な日々。

助産師として新生児の扱いだけは慣れていたので、逆に1ヶ月までは余裕だったのですが、

それ以降、夕方陽が沈む頃には物悲しくなり、毎日のように孤独感に襲われていました。

 

そんな自身の経験もあり

4年前、産後の支援をしたい!と開業。

毎日産後女性と赤ちゃんと関わっています。

 

 

産後の孤独はいつまで続くのか    

 

産後の孤独が終わるきっかけは

・仕事復帰した

・幼児教室に通い始め友達ができた

・いつも行ってる公園や支援センターで顔なじみのメンバーができた

など、これらに共通していることは人とのコミュケーション。そして何かに属していること。

です。

 

産後は大人同士のコミュニケーションが極端に減る時期。

みなさん、そんな状況はきっと人生初ですよね。

なので、それが一体どんなことかなんて

出産前、もしくは妊娠前には想像しきれていなかったと思います。

 

私自身も、助産師であり、産前産後を勉強してきているはずなのに、

「毎日仕事もないし、可愛い赤ちゃんと一緒に過ごせて、育休最高じゃん?」なんて思っていたのですから。

かなり甘く見ていました。

 

大人とのコミュニケーションがない日々は、辛いものでした。

なぜかというと、コミュニケーションがないという事は、

自分の思いを表現できる場がないということに繋がるからです。

 

・感じている不安がなんなのか、

・モヤモヤする根元はなんなのか、

表現できないと、それすら分からなくなってしまうことがあります。

 

逆も然り、嬉しいことがあったときにも共有する相手がいない。

すると、どうなるか。

感情鈍麻です。

表現できない環境は感情を麻痺させます。

 

私が開催しているマドレボニータの産後ケア教室では、まず自分自身にフォーカスするウォーミングアップとして、最初に「24時間以内のよかったこと」をテーマに書き出すというワークをするのですが、中には1個も思いつかないという方もいます。

これは、「よかった」という思いを表現したり、共有したりしていないと、たとえ「よかった」ことがあったとしても十分に味わえていないということだと思うのです。

 

良いことも悪いことも自分の感情に蓋をして見ないフリをするという癖がついてしまう。


それが、また孤独感へ負のループになってしまうというカラクリなのです。

 

私も実際、産後に独身の頃によく見ていたお笑い番組見ても

全く笑えなくなった時期があったのですが、まさに感情鈍麻だったと思っています。

 

さて、産後の孤独感の終わりに必要なのは、コミュニケーションと

もう一つあります。

それは

「どこかに属している安心感」です。

 

これは、マズローの欲求5段階という理論に出てくるのですが、

マズロー生理的欲求

 

一番下から見ていきましょう。

 

「生理的欲求」は一番土台の部分で、呼吸や排泄や食事、睡眠、性といった欲求ですよね。

 

そして、その上が「安全な欲求」。

身を守りたいという身体的な事も、もちろんありますが、

不安や混乱からの解放というメンタルの安全のことも表しています。

 

そして、その次は「愛と帰属の欲求」

帰属というのはどこかの一員に属したいという欲求です。

これが産後の孤独を感じるもと。

人間の欲求として、仲間や共同体の一員に加わりたいという欲求があるのです。

 

そして、その上も見ていきましょう。

「尊厳の欲求」とあります。

これは、

人としての自分の存在を認められたいということです。

赤ちゃんとの生活は、自分の名前を呼ばれる機会がないという時期でもあります。

 

自分の存在を感じる機会が少ないのです。

 

夫が帰ってくるまでまともに会話がない事もざらですよね。

私も夕方にやっと買い物に出かけて、「赤ちゃんかわいいね〜」と声をかけられて「ありがとうございます」がその日の初めての会話だった

なんて事もあったなぁと思います。

 

なので、社会復帰したり、サークルに参加したりなどどこかの一員になったり、自分だけのお役割があったり、評価される機会があることで、これらの部分が満たされるのです。

 

これが、産後の孤独感の終わりです。

 

こう見ていくと、

人間の備わっている欲求を満たせない要素が、

産後には多いということが客観的にわかると思います。

ここまで満たせないという事は、危機的な状況なのです。

 

 

 

隣の芝生が青く見えるのが産後  

産後の孤独感がいつまで?という不安と共に、

抱きやすいのは、「こんな思いをしているのが私だけではないか・・」ということ。

 

なぜ産後に孤独を感じるのかという事を追求するのではなく、

「産後はホルモンバランスが乱されていて、しょうがないからとにかく頑張るしかない」

こんな風に考える人が多いのではないでしょうか。

 

安心してください!

 

産後女性と毎日関わっている私が声を大にして言いたいのですが、

ほとんどの方が同じように思っています。

産後は隣の芝は青く見える状態なのです。

 

SNS文化もあり、キラキラな投稿が目に入ってきては

焦ったり、不安になったり、いろんな投稿が目に入っては心がかき乱されますよね。

 

私は、もはや産後ではないのですが

赤ちゃんやベビーカーをファッションの一部のようにしてカツカツやっている写真を見ると

もやりとするおばさんです。

 

写真なんて、ほんの一瞬の切り取られた世界。

なんとでも作り出せます。

キラキラ投稿に惑わされなくても大丈夫。

 

赤ちゃんと向き合って過ごしているあなたは十分頑張っていると思います!!

化粧やお洒落だけが美しさではありません。

こうして、産後の孤独感をどうにかしたいとアクションを起こし、

この記事を読んでいる事も、自分の目を逸らしたり状況に向き合おうとしている事も

とても美しいのです。

 

この状況で、

母性で乗り切ろう、

母親になったんだから泣き言は言わない

なんて根性論で蓋をせず、軽やかに対策を打ち出していきましょう!

 

産後の孤独の解消には大人のコミュニケーション

 

さて、ここまでで、

産後の孤独感がいつまでかということを紐解いていくと・・

何が原因かというのは分かったと思います。

 

ここからは具体的な対策です。

「赤ちゃんと離れた部屋で深呼吸しましょう」

とか

「夫を手のひらで転がしましょう」

なんて小手先だけの野暮なアドバイスはしません。

 

産後の孤独感の解決の糸口は、

自分の思いを表現する

自分の思いを人と共有する


です。

自分の思いを表現する、共有するというのはちょっと硬い言い方ですね。

この思いの表現と共有をわかりやすく、そして簡単な方法というのは、

「おしゃべり」です。

 

なぜなら、一番簡単なアウトプット方法だからです。

アウトプットには色々な方法があります。

メモに書き出す、まとめる、マインドマップをかく、人に伝える、要約して返してもらう、SNS投稿で思いを残す

などなど。

でも、一番手軽に簡単にできるのはおしゃべりなのです。

 

その相手は思いを共有する相手としては、育児を共にやっていく相手。

つまりパートナーと共有できる事が理想です。

 

しかし、多くの女性は思いを夫にうまく伝えられないと感じています。

なかなかお互いの思いの歯車が噛み合わないのが産後。

ここも産前のイメージと大きなギャップを抱えている人も多いところです。

赤ちゃん産んだらもっと協力し合って、絆が深まると思っていたのに・・と。

 

一足飛びにはいきません。

まずは、順を追っていきませんか?

ここからは具体的な提案です。

 

まずは同じ境遇の育児中の母同士、または産後女性のことを理解している助産師など、

思いを共有しやすい相手とおしゃべりする中で、練習していけばいいと思うのです。

 

言葉にする事は

自分の思いに改めて気付けたり、モヤモヤを成仏できたり、気持ちが前向きになったり。

とても良い機会になります。

 

でも、世の中はコロナ禍。

どうやってそんな機会を得るの?という疑問が聞こえてきそうです。

 

そこで、私は2021年1月から産後サロンをオンラインで立ち上げました。

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ここでは、〇〇ママではなく、名前(あだ名でも)で呼び合うことをルールにしていきたいと思います。

 

最後に

 

産後の孤独感の原因は、

大人同士のコミュニケーションがないのがきっかけで、

自分の思いを表現する場がない→感情鈍麻→自分の思いが分からない(不安の正体が分からない)→さらに表現できない

というループにハマる事。

また、

自分がどこかに属するという欲求や認められたいという欲求を満たせない事でした。

 

その、原因を知るだけでも安心できる事もあると思います。

夫と意識的に時間を作って共有しよう!とか、同じ時期に産んだ同級生とオンラインで繋がってみよう!とかアクションを起こすのもいいと思います。

 

それでも、対策がないという方は、是非

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利用してください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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