断乳・卒乳前に知っておくこと
こんにちは!
産後専門の助産師、今川です。
ゴールデンウィークなど連休になると、断乳の依頼が入ります。
今年のゴールデンウィークも、いろんな形の卒乳に関わらさせていただきました。
この依頼の中には、自然に近いタイミングで苦痛を最小限にしているケースもあれば、中には
親も子も辛くて苦しい断乳ケースもあります。
タイミングが合わないと、岩のようなおっぱいがはちきれそうにまでなってしまって、ギャン泣きしている我が子を抱っこすることもできないくらい胸が痛くて、親子ともに涙涙の断乳になってしまうのです。
私も長男の時は、そのような断乳で辛く悲しい思い出です。
断乳のタイミングはそれぞれ最適な時期が違うので
この時期に必ず断乳や卒乳を迎えましょう!ということは言えないのですが、
せっかくの幸せな授乳を涙涙で終わらないために、知っておくといいなと思うことがあります。
今日はそれをお伝えしていきます^^
もくじ
このような内容でお伝えしていきます^^
日々、断乳のケアに携わっているともう断乳開始してからおっぱいの張りに耐えられずケアの予約が入ることがあります。
準備なしの強行突破で、母も子も大きな負担となっていることもありますので、
ぜひ、これから考えている方
読み進めてみてくださいね^^
母子ともに必要な準備
母の準備としては・・
- 分泌量を減らす
- 断乳・卒乳ケアの予約
子供の準備としては
- 断乳することを伝える(言い聞かせ)期間を設けて実践
自然卒乳でない場合、これらが必要です。
分泌量は飲む量を減らすことによって産生にブレーキがかかります。
授乳回数を減らすと、おっぱいが張ってしまう時間もあるかと思いますが、おっぱいを貯めることによって産生のブレーキがかかるので回数を減らしても張るからといって搾乳しないようにというのが大切です。
ただ、乳房トラブルを繰り返していた方は、かかりつけの助産師さん(いなければ母乳外来や近くの助産院)に相談して進めてくださいね!
回数の減らし方も急ではない方が負担が少ないので、1週間に1回ずつとか慣らしながら徐々に減らしていきます。
1日のどこから減らすのかは、自分のやれそうなところからで大丈夫です。
<断乳・卒乳ケアの予約>
そちらに大体のスケジュールが載せてあります!
ご自身で絞ってケアをされる場合も参考にしてみてくださいね。
次に言い聞かせについて・・
どの月齢で断乳するにしても、言い聞かせというのは必ずしてあげて欲しいです。
お子さんが「ちょーだい」とリクエストして、優しく応えてもらうというやりとりから、人との信頼関係や社会性を学んでいます。
なので、きちんと伝えてから踏み切らないと「なぜ?もらえない?」というので泣き叫ぶ断乳になってしまいます。
「この日からおっぱいバイバイね。ご飯をいっぱい食べようね!」
など声をかけながら毎日その日に向かってシールを貼ったり、印を書いたりしていって心の準備を進めていきます。
卒乳向け絵本の読み聞かせも一つのツールです。
泣かせて、諦めさせるというやり方も断乳はできますが、親子ともにとても辛いです。
3日経つと忘れるとよく聞きますが、というよりも、
泣いても泣いてももらえないから、力尽きて諦めるということだと思うと、切ないですよね><
断乳後のケアが必要か
回数が減り子供から自然に離れていく卒乳と違い、
断乳後は、ある日を境に急に授乳を断つので、乳汁が胸に残ります。
自然吸収するので、パンパンに張るピークを超えると萎んでいきますが、
吸収しきれない乳汁があった場合、そのまま乳瘤(にゅうりゅう)というしこりになります。
このしこりは無症状なものから、シクシク痛む方までそれぞれ。
これは悪い腫瘤ではないですが、その後の乳がん検診で再検査になってしまったり、いつまでもシクシク痛むのが取れない・・などの苦痛を訴える方も見えます。
なので、適切な時期に絞り出し、分泌停止を見届けるというところまでしておくとスッキリ安心ですね。
断乳後初回のケアは3日目に行うことが多いですが、乳腺炎の既往のある方、2日目で炎症の兆候が出てきた場合は早めることもあります。
そして、その時の出方によって次のケアの間隔が決まります。
もう一度、一定期間絞らずにためておいて母乳ブレーキをかけて最後にケアをします。
最後は、止まっているので残った古い乳汁。(ドロッとした黄色い乳汁)を絞り出して終了となります。
ご自身でされてもいと思いますし、
心配な方や、初回のケアは張りによる痛みでご自身でできない場合も多いので、お近くの母乳外来や開業助産師に予約されることをお勧めします^^
講座・イベント情報、レッスンのご案内の配信や、母乳ケアのご予約にもご利用いただけます。
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