母乳育児したい!まず母乳のでる仕組みを知ることから

母乳育児

産後専門の助産師の今川涼子です。

今回は母乳の出るしくみについて解説します。

 

母乳のイメージって、産前・産後って大きなギャップがあるようでう。

「赤ちゃんを産んだら勝手にピューピュー出ると思ったのに、全然出ない><」

「赤ちゃんに吸ってもらうのが痛すぎて、苦痛だった」

「おっぱいが張りすぎて、赤ちゃんが吸えず。。さらに張るという事態。こんなに張って痛いと知らなくてびっくりした」

 

などなど。

よく聞く声です。

この原因は、母乳の出る仕組みについて出産までに理解していなかったから。

なので、

 

 

そうは言っても赤ちゃん産んだら、産院で教えてくれるでしょ

たかを括っていたら大間違い!

実際蓋を開けてみたら、授乳の方法をさらっとで、終了・・・ってこともあります。

結局何が大事かが分からないので、退院後もおっぱいを増やしていくために意図的な行動を起こせません。

 

産む施設は、分娩業務が優先されますものね>< 

なので!自分自身でしっかり、出産までに理解しておくのが理想だと思うのです。

 

なので、出産後母乳が吸ってくれないと思って、このページを調べている方はもちろん、

多くの妊婦さんにも見てほしい記事です。

 

この記事で、母乳の出る仕組みを知った上で、自分がどの時期に何をするべきか理解できるようになります!

 

目次

こんな流れでお伝えしていきます。

 

私は母乳を専門に出張で母乳ケアや吸着困難な母子の授乳指導に携わって4年。

毎年200例以上の母乳ケアを行っております。

その中で一番に感じているのが、ずべての産婦さんが妊娠中にこの仕組みを理解できたら、どれだけ母乳育児率が上がるだろうか・・・ということ。

母乳育児成功の近道は、母乳分泌の仕組みを知ることからです!

 

分泌の過程の3つのステージ

母乳 仕組み

 

おっぱいの出る仕組みと、押さえてべきポイントは時期別の特徴です。

それぞれの時期に何が必要なのか、自分で選択して行動を起こすことに繋がります。

 

ステージ1 (16週くらいから産後2日目

  • 妊娠中期始まり、乳腺が発達し乳房のサイズも大きくなる
  • 分娩後から初乳が分泌される
  • 出産後、母乳を出すためのホルモンの分泌が開始する
  • 頻回な授乳や搾乳による乳頭の刺激がステージ2に移行しやすくなる

ステージ2 (産後3日目~8日目まで) 

  • 母乳をつくる細胞の膨張がおき、おっぱいが張る!→張っている所がすべて乳汁でないので、張っているのに出ない。。と思ってしまう人多いですが、このおっぱいの張りは、乳汁を出すためのおっぱいにアップデートするための過程です!生理的な変化なので異常ではないことを知ってください。
  • ホルモンの調整(オキシトシンとプロラクチン)
  • 成分が変化していき10日持続することで成乳になっていく。

 

ステージ3(産後9日目~)

  • 産生される母乳の量は、1回の授乳や搾乳によって乳房から飲みとられる量に関連している。
  • 飲みとった量でおっぱいの量が調整される

 

 

 

 

ホルモンの働き

母乳の出るしくみ

 

ホルモンというのは、内分泌と言って体の中の働きを調整する仕組みです。

これを理解しておくと、このホルモンを有意にするには・・と意図した行動を起こすことができます。

 

エストロゲンとプロゲステロン

妊娠中は上昇の一途をたどり。出産と同時に急降下してますね。

エストロゲンとプロゲステロンは乳汁分泌を抑制する働きがります。

乳腺は発達してきているのに母乳がでない・・

というのは胎盤からでるホルモンによってロックされていたから。

これらの女性ホルモンが出産後下降して代わりに上昇してくるホルモンが、

母乳を産生するプロラクチンです。

 

プロラクチン

これは乳汁をつくるホルモンです。

産んでから血中濃度は徐々に下がりながら、

赤ちゃんが吸ったり、搾乳することで、一時的にパルス状に昇するのです。

つまり、乳頭の刺激の時に、一時的に上昇するのです。

授乳の合間はまた下降します。

 

なので、プロゲステロンの血中濃度が低値に下がり切る前に次の授乳をしてあげることが大切です。

結論、おっぱい確立の時期はとにかく乳首の刺激(吸わせるまたは搾乳)を頻回にしてほしい時期なのです。

 

3時間授乳というのは昔からある言葉でかなり根付いているので、3時間を目安にしている方もいるのですが、

乳頭刺激は少なくとも3時間です。

それより短くても有害なことは一つもありません! 

具体的には24時間で8回以上授乳していると、次の授乳までに濃度が低下するのを防げます!(頻回授乳の必要性はこれ!)  

そして、夜寝ている間にたくさん分泌するという特徴があるので、夜間の授乳も母乳を確立するための大事なことになります。

 

オキシトシン

オキシトシンはおっぱいを出すために、乳頭の筋肉に作用して(筋肉を縮める事で)水鉄砲の様にピューっととばすためのホルモン。

これを射乳反射といいます。

このオキシトシンもプロラクチン同様、乳頭刺激のたびにパルス状に上昇するホルモンです。

なので、大事なことは上記の通り。

 

もう一つ。

子宮を収縮させるホルモンという働きもあります。

このオキシトシンは、精神的なものとつながりが深くて、ストレスにも弱いという特徴があります。

なのでストレスを抱えていると母乳が出なくなるというのは、このホルモンが抑制されてしまうからなのです。

 

上昇させるにはリラックスが大事なので、寝不足が続いて心も体も緊張していたら休む時間を確保すること!です。

また、

分娩後すぐのSKIN TO SKIN (母のパジャマの前をひらき、赤ちゃんを抱っこしてスキンシップ)を図る事で、著しくオキシトシンが上昇します。

 

なので、直後に分娩台で直接吸えなかったとしても、このスキンシップだけでも意味があります!!

バースプラン名に書けばいいのか分かんないという方がいたら、「出産後、できるだけ早めに授乳したい」とか「授乳ができなかったら皮膚接触を早期にしたい」など具体的に書くのもあり◎です!

さらに

オキシトシンは赤ちゃんをかわいいと思う気持ち、赤ちゃんのにおい、泣き声、思い出しただけでもオキシトシン上昇は上昇します。

たくさん触れ合って、ホルモンの分泌を促してあげてください^^

産後1年で病棟に復帰した当時、夜間はおっぱいを続けていたので、新生児室から赤ちゃんの泣き声がきこえてくると、、日勤中におっぱいがジワワと染み出てくる。。なんてこともありました(笑)  

 

飲みとる量による調整(自動調整)

母乳の出るしくみ

 

ステージ3(産後9日目〜)の時期になると、赤ちゃんお飲みとった量で作られる量が調整される用になってきます。

 

乳房がどのくらい空になったかが、産生の目安になるのです。

ホルモンではなくて、局所の細胞レベルでコントロールされるようになるというわけです。

なので、浅い飲み方で一回の授乳の量が増えない場合は、作られる量も増えてこないのです。

※浅い飲み方は飲みとる量が少なくなります。なので吸っている時間が長い割には、すぐにお腹が空くという状況になります。

 

このオート機能を意識して、赤ちゃんの成長に合わせて分泌を増やしていこうと思うと、適切な吸着(深い吸着)が必須です。

一見飲めているように見えても、浅く吸ってしまっている場合は、それほど飲めていない場合があります。

 

また、上の子の赤ちゃんがえりで、授乳中に色々やらかされゆっくり授乳できない><なんて方も見えます。

深い適切な吸着ができていないと、時間ばかりかかってお子様も母自身もイライラしてきてしまうので、深い吸着ができない時は専門家に頼っていただけただけたらと思います。

ここでいう専門家は病院でなく、地域で開業している助産師の方が、知識もスキルも、母乳支援の経験も豊富です。

是非、お近くの頼れる助産師を見つけてくださいね^^

 

こんな時は赤ちゃんが飲めていないかも・・チェック!

  • 赤ちゃんの体が上むきで顔だけおっぱいを向いている(捻れている)
  • 赤ちゃんの下顎がおっぱいにくっついていない
  • 吸われている間痛い
  • 飲むときにブブッと空気の向けるような音がする
  • 授乳クッションを使わずに赤ちゃんの口と乳首の高さがずれている

上記のチェック項目に当てはまる場合は、まずは赤ちゃんの抱っこの姿勢や位置(高さ調整)を見直す必要があります。

ちょっとしたケアや工夫でしっかり飲みとれることが出来るようになると母乳は増えていくので、正しい吸い方というのはとても大切なのです。

赤ちゃんの深い吸着ができない時は、こちらの記事をお読みください^^
 

まとめ

  • おっぱいは最初からピューピューでるものじゃないのでご安心を!
  • 分娩直後(30分以内)は肌同士のスキンシップをとって。
  • 産後は、ホルモン環境の変化がスムーズにいくように、体を休め、ストレスを回避。
  • プロラクチン・オキシトシンの上昇を安定させるため、一日8回以上の授乳をすること
  • 産後10日目からは、飲みとる量でのコントロールなので、母乳量を増やしたい時は乳房内に貯めないことが大切。 つまりどんどん吸わせて!
  • 飲みとる量が少ない時は、セルフケアで乳首を柔らかくしたり、授乳技術を習得とると深くくわえられるようになって母乳が増えていく。  

 

以上、おっぱいが出る仕組みについてお伝えしてきました。

いかがでしたか?

 

是非、ご自身のバースプランなどで要望が出せたりするのでお役立ていただけると幸いです!!

 

こちらは、母乳育児をしたい方、産科病棟で働く看護師さんにもオススメです。

 

 

 

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