おっぱい引っ張り飲みの理由。【ネットに書いてある嘘】

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産後専門の助産師、今川涼子です。

 

いつもおっぱいをゴクゴク飲んでくれるのに、突然体をのけぞらして全然飲んでくれない!

こんな時、とても戸惑いますよね。

 

吸いながら引っ張ってみたり、

でも長く吸ってくれなくて、

ちゅぱーん、ちゅぱーんと引っ張っては離すを繰り返すという飲み方。

もぉ!ちゃんと吸ってよ〜〜!!と焦ったいですよね><

 

なぜおっぱいを引っ張るのか・・実は、理由があるんです。

先に結論をいうと、おっぱいのつまり・またはつまりかけという状態が多いです。

 

この異変に、赤ちゃんがいち早く気づいていることが多いのです。

出張母乳ケアをしていて、よーく遭遇するこの場面です。

おっぱいが詰まったという方のご依頼でお伺いして問診していると、

「そういえば・・つまる何日か前から、引っ張って飲むようになりました!」

皆さん、そう言います。

 

そう、母親が詰まった!と自覚する前に異変に気付いていたのは赤ちゃんの方!!

 

そんな、赤ちゃんの能力の素晴らしさに触れ、いつもすごいなぁと感動してしまいます。

 

今日は、

せっかく赤ちゃんが異変に気づいてくれた時、では一体どうすればいいのか。

具体的な対処法は?というところをお伝えして、対処できるよう解説していきたいと思います!

 

おっぱいのひっぱり飲みの原因

赤ちゃんがおっぱいの異変にいち早く気づいてくれた時、引っ張る以外にも、このような動きをします。

  • おっぱいを急に集中して飲まなくなる
  • くわえながら顔をぶんぶん左右にふる
  • 歯茎でカミカミ

 この左右に首をふる動きがイヤイヤみたいに見えちゃうので、

 

「私のおっぱいが美味しくないかもしれない」

「もうおっぱいが嫌いになってしまったのかも」

 

なんて、顔真っ赤にして怒っている赤ちゃんをみていると、ネガティブに捉えてしまうこともあるかもしれません。

 

ですが、違います!

これは、

詰まったおっぱいをなんとかしようと頑張って動きなのです。

 

赤ちゃんがおっぱいを嫌いになったという解釈とは

真逆なのが真実・・。

大好きなおっぱいのために、頑張っていたのかと思うと愛しいですよね^^

 決して、赤ちゃんがおっぱいが嫌いになってしまった訳ではありません(^^

 

ですが、ネットで調べて引っ張り飲みの時、”母乳まずい”こんなワードが目に入ってしまったら、自分を責めたり落ち込んだり・・・してしまいますよね。

 

こんな時、本格的な乳腺炎になる前のセルフケアが一番大事になってきます。

子育てしながらの乳腺炎、キツすぎる・・。できれば回避したいところです。

 

自分でできるおっぱいケア

詰まったときのケアをネットで検索すると、とにかく「赤ちゃんに吸ってもらいましょう」

結局こればかりですよね。

 

なので、吸わす以外の介入が必要なのです。

 

では、おっぱいが詰まった時、またはつまりかけの時にできるセルフケアは??

この3つです。

  • まず、おっぱいの観察
  • 赤ちゃんの飲ませかたの工夫
  • セルフケア(手技)

 

おっぱいの観察とは

しこりもないレベルだと、ただ赤ちゃんがおっぱいを嫌になったみたいに見えますが、

どこかの乳腺につまりが起こっているかもという視点でまずは観察をしてみることです。

 

ところでみなさん、自分の乳頭の先にどのくらいの乳腺が開いているか知ってますか?

それを知っておくのも自己管理の一つ。なんです。

 

これはつまったかも?と思っても、いつもの状態を知らないことには、どこがつまっているかがはっきりとは分からないですよね。

よく「授乳拒否するんです・・。」ということで依頼されケアに行った時に、しこりもないレベルだと

最初、私もどこの乳腺に変化が起きているか判断ができません。(ケアを進めていくと後々わかります)

そんな時に、「いつもここに太いのがあるんですけど〜 昨日から出てないみたい」

など、ご本人の観察情報が大きな手がかりになって、スムーズに解消ということに繋がることがあります。

 

なので、自分の乳腺の本数や、太さなど

普段の状態を是非是非観察してみてくださいね^^

これは今日からでも、できることです!

 

おっぱいの飲ませかたの工夫・セルフケア

では、いつもの腺がなんだか流れが悪い・・とか出てこない・・など普段との変化を見つけて詰まった乳腺に目星が着いたら、その方向に下顎の向きを合わせて授乳をするということをやってみてくださいね。

 

そして、それでも解消しない時、

そして、ちゅぱーん・ちゅぱーんと、やっぱり長く吸ってくれない時は、授乳の前につまりを解消しやすくするために乳頭をマッサージしてください。

 

乳輪の部分に指でCの字を作って置き、四方八方位置を変えながら刺激します。

これは、痛いほどつままないように!優しくでOK!

こうしているうちに、異常のない腺はピューっと出てくるし、

つまりの原因になっている腺は、モタモタと滲み出てくる感じです。

そんな怪しいところを見つけて、刺激してください。

これをして、赤ちゃんにパスすると、あら不思議!飲んでくれるようになった♫

ということは、よくあることなのです。

 

助産院でケアをする基準

セルフケアをお伝えしてきましたが、それでもスッキリしない、赤ちゃんの様子が変わらない><という時は、

助産院をお勧めしたいと思います!

 

病院の助産師さんより、助産院の方が母乳については詳しいと思いますので、オススメです。

(病院にも母乳のことを勉強・研鑽していらっしゃる助産師さんもいることもあるので一概に言えませんが><)

 

で、どのタイミングで受信するべき?ということですが、

 

熱が出てきた時、(中には悪寒、頭痛、吐き気を伴うことも)

週末だったり、夜間だったりすると、いつ受診するか迷いますよね。

授乳のたまり→つまり→乳腺炎→感染性乳腺炎 という経過を辿りますが、すごいスピードで経過する例もあります。

 

ただのつまりだったとしても、お熱が出てきたら、乳腺炎の可能性も出てきます。

胸に一部痛いところがあって、その部分が赤くなっていたらほぼほぼ間違い無いです。

 

その場合は、

なるべく24時間以内にケアを受けられた方がいいので早めに予約してくださいね^^

 

ちなみに、よく聞く「葛根湯」は完全に詰まった時に飲むのは、時すでに遅しです。

つまりかけの時が飲むタイミングになりますので、セルフケアと合わせて飲んでみてもいいと思います。

 

 

では、長くなりましたが、

ただ飲ませましょう〜だけではなく、自分でもやれることがありますので、

是非是非試してみてくださいね⭐︎

 

最後まで読んでくださりありがとうございました!

みなさんの快適な母乳ライフにこの情報が役立ちますように。

 

 


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