授乳中の風邪っぴき。母乳の驚くべき免疫システム!
こんにちは
一宮地域助産師の今川涼子です。
今日も冷えますね~~
さっきも、雪がちらついてたし明日も降るのでしょうか・・・
授乳中のみなさん
風邪をひいてませんか? ご家族の体調も崩れやすい時期。
赤ちゃん連れで引きこもってたとしても、兄弟や夫が外から移ってきて
家族感染することもありますよね
そんなとき、発揮する
母乳育児期間限定の免疫システムをご紹介します
母乳の成分に免疫がある・・というのはよく聞く話だと思うんですが、
免疫って一言でいっても何ぞや??っておもいません?
母乳のなかのミクロの戦士たちを想像してみてください
白血球の貪食細胞くん➡病原体をパクパク食べてくれる細胞です。
白血球のリンパ球さん➡病原体を攻撃してくれる細胞(Bリンパ球、Tリンパ球、NK細胞)
えーいっ! やーッ!!
他にも、炎症を抑える抗炎症因子がたーーーっくさん含まれてます!
サイトカイン、プロラクチン、ラクトフェリン、インターロイキンなどなど。
他にもまだまだあります。
こんなにいろいろな病気からまもる物質がおっぱいのなかにあるんですよ
その働きかたの一つに
「気管支・小腸・乳房経路」
っていうシステムがあって
母や赤ちゃんが菌やウイルスに暴露されると
気管支とか腸の粘膜でつくられたBリンパ球くんが抗原(菌とか、ウイルスなどのこと)を認識して、、
(この過程で、Tリンパ球さんが大活躍するのですが、ちょっと割愛)
つまりBリンパ球がお母さんが感染した抗原(菌とかウイルスなど)の情報を受け取って、、
乳腺に大集合!!
この集まったBリンパ球から作られるのが、母乳の免疫と呼ばれているIgAなんです。
このIgAは母乳に移行して赤ちゃんを抗原から守ります。
だから、
お母さんが感染すると、
その抗原に対する免疫システムが母の体の中で働き、
つくられた免疫抗体を母乳で赤ちゃんに摂取させることが出来るんです
だから天然予防接種ですよ
母さんと赤ちゃんって繋がってるでしょ
これって本当によくできてるシステムだな~って勉強したときは感動しました。
だから、お母さんが風邪ひいたとき
「母乳やっていいのかな・・・」と心配になるかたもいるんですけど
じゃんじゃん飲ませてくださいね!
ってその前に、風邪をひかないのが一番ですね
こちらの記事も参考にしてみてくださいね➡妊娠・授乳中のお薬
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